作者

Sumiko Ikemi

日付

2021-10-29

カテゴリー

デザイン

タグ

デザイン

デザインは ”主観的なもの” と捉えられがちですが、「デザイン」にこそ ”客観性” が必要です。その理由とは?



デザインは主観的なもの?

「デザインのことはわからない」
「感性の問題」
と片付けてしまう人も少なくありません。
なぜそのように考えてしまうかといえば、それは「好き嫌い」に委ねられるもの、つまり「主観的なもの」と捉えてしまうからではないでしょうか。

しかし、「主観的なもの」と捉えられがちな「デザイン」こそ、「客観性」が求められます。
そして、「客観性」を持たせることによって、「デザイン」に振り回されるのではなく、「デザイン」を完全にコントロール下に置くことができるのです。




「デザイン」には目的があります。
道路標識の「止まれ」が赤なのは、危機感を瞬時に伝えるため。
「止まれ」の道路標識が持つ役割は、人に「止まらなければ危ない!」ということを重要度高く伝えることであり、それを達成することがこの標識の目的です。
赤は警戒心をイメージする色。
そこに最も読みやすい配色で誰もが分かる表記でメッセージをはめ込む。
こうしてできたのが、「止まれ」の標識。
このように、「デザイン」は目的を達成できるか状態になっているかどうかを「客観性」を持って説明できるのです。

ファッションにおいても同じこと。
ターゲットの「今」に刺さる表現が、ターゲットを笑顔にし、「欲しい!」という気持ちにさせる「デザイン」。
それ「デザイン」が客観的に説明することができれば、「デザイン」そのものをコントロールすることができ、さらには市場やお客様の心理をもコントロールすることができるようになります。




「客観性」のベースになるのは?

「客観性」のベースになるのは何か?
それは「ブランドコンセプト」です。
「ブランドコンセプト」はブランドビジネスに関わる全てのアクションのベースになる最も重要なものであると同時に、「デザイン」に「客観性」を持たせるバックボーンでもあります。

・デザイナーに振り回されている
・ブランドらしさを表現できない
・デザインにコメントできない

そんなふうに思った時は、まず「ブランドコンセプト」の見直しを検討してみてください。
「ブランドコンセプト」の内容が今の市場の価値観に合っているかどうかを確認してみること。
「ブランディング」というプロセスの中で、「デザイン」に関する課題の解決方法は、必ず見つかります。デザイナーを変えるのはそれからでも遅くはありません。



「ブランドコンセプト」について考えてみたい…と思ったら、
サービスメニュー>ブランディングもご確認ください。



まとめ

・「デザイン」には客観性が必要
 「デザイン」には判断する明確な基準が存在する。
  その基準さえわかれば「デザイン」をコントロール下に置くことができる。



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