作者

Sumiko Ikemi

日付

2021-11-19

カテゴリー

ブランディング

タグ

USP

お客様から選ばれる強力な理由。USP。パワフルな”強み”を見つけるためのポイントとは…?



ビジネスする上で、マーケットにいる他ブランドをかき分けてお客様に認知を得ることは簡単なことではありません。
しかし、USPをしっかり固めることで、お客様のニーズに”刺さる”パワフルな商品・サービスを創り出し、その領域に近づくことは可能です。



USPとは?

USPとは、ブランドや企業が持つ「他の追随を許さない強み」のこと。
言い換えれば、「お客様から選ばれる強力な理由」です。
USPを分解すると

 ・Unique=誰にも負けない特徴
 ・Selling=販売する商品・サービス
 ・Proposition=お客様のメリット

となります。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
blog > ■ブランドコンセプトを構成する4つの要素


ここでは「USP = 他の追随を許さない強み」を見つける方法を、3つのポイントから考えていきましょう。



USPを見つける3つのポイント

USPはアーカイブからしか生まれない

「他の追随を許さない強み」というくらいですから、誰かに簡単に真似されるものでは意味がありません。
USPを見つけることは、

・自分にしかできないこと
・自分のブランドでしか表現できないこと

を探していくプロセスです。

USPは自身のアーカイブの中にだけ存在します。
逆に言えば、どこか他所から借りてきたモノでUSPを作ることは絶対にできません。
次の2つのアーカイブの中に必ずUSPのシーズ(種)を見つけることができます。




・企業やブランドのアーカイブ

企業やブランドの創設時から脈々と受け継がれている歴史とカルチャー。
その中には、他の企業やブランドが絶対に経験し得なかった出来事が集積しています。
良い時も悪い時も、さまざまな出来事を通じて、その事業に関わった人の行動や経験。
その中から、絶対に他に真似できないUSPのシーズ(種)を見つけ出していきます。


・個人のアーカイブ

企業やブランドのアーカイブそのものに加えて、そこに関わる人のアーカイブもUSPのシーズ(種)になります。
ビジネスを運営するのは人。
その人のアーカイブから見出される”強み”や”好き”に徹底的に磨きをかけることで、パワフルなUSPみを創り出すことができます。



「専門性」で勝負

アーカイブの中に、他の企業やブランドと差別化できる「専門性」を見つけましょう。
多様化の時代。
かつて主流だった広く浅くシェアを広げていくマーケティングに陰りが見える今、「専門性」が高く、より深堀した知識やスキルをバックボーンにした商品・サービスに、お客様は価値を感じ、信頼感を抱きます。




例えば、交通事故の案件で弁護士を依頼する時、
A: どんな案件でも承ります。
という弁護士と、
B:  20年間交通事故専門に弁護してきました。
という弁護士とでは、どちらが良い結果をもたらしてくれそうに感じますか?

「専門性」はお客様の信頼を得るためにとても重要です。
ニッチ市場を狙えば、市場規模は小さくなりますが、お客様の信頼を得ることにより、お客様が長い間ファンで居続けてくれる可能性が高くなります。
先行き不透明な時代だからこそ、長期的にお客様コミュニケーションをとり続け、安定した売上を期待できる要素は極めて重要です。
「専門性」の高いUSPで、ニッチ市場を深堀し、お客様との信頼関係を築いていきましょう。




2つ以上の要素を掛け合わせる

1つの要素で他と差別化することはとても難しいことです。
それなら、2つ以上の要素を掛け合わせてみましょう。




自社が持つ専門的な知識やスキル、技術などを2つ組み合わせると、今まで世の中に存在しなかった新しい視点を見つけることができるかもしれません。
2つより3つの方がパワフルに強みなるケースもあります。
複数の要素を複合的に考えれば、「専門性」に化学変化が起き、パワフルなUSPを築き上げてください。

以上のような3つのポイントを徹底的に掘り下げることで、あなた独自のUSPを導き出し、たくさんの笑顔を創り出すことができるのです。



まとめ

・USPとは
ブランドや企業が持つ「他の追随を許さない強み」。「お客様から選ばれる強力な理由」。
・USPを見つける3つのポイント
① USPはアーカイブからしか生まれない
②「専門性」で勝負する
③2つ以上の要素を掛け合わせる

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