概要

・クライアント  アパレル専門店 従業員1,500名 東京都
・支援カテゴリ カジュアルファッション メンズ・レディース
・支援内容   シーズンディレクション・マンスリースタイリング提案 他
・担当者数   1名  ブランドディレクター兼アパレルデザイナー



支援前の課題

市場においてスタイルセッターであるべきなのにもかかわらず、コンペティターの売れている商品の後を追いかける品揃えばかりしていて、ブランド主導の提案力に欠けていた。
小売店を多数持っていて毎月のスタイル出しの提案を求めていた。




契約までの経緯

知人からの紹介を受け、社内4ブランドある中の1つのブランドを担う統括責任者の方と面談し、一週間後に契約。
初年度は、そのブランドを1シーズン手がけ、次のシーズンからは他ブランドにも業務が拡大。




主な支援の内容

自社4ブランドのシーズンディレクションとマンスリースタイリングの提案。

年6回シーズンディレクション・カラーストーリー提案
マンスリー店頭スタイリング提案(素材 / カラー / ディテール / 付属など)に落としこみ
スタイリングにリンクをかけた店頭VMD提案
周辺商品のデザインイメージ作成
年4回雑貨提案(帽子 バック 靴 ベルト アクセサリー他)
週1回のミーティングと月に1度の経営会議に出席
ディレクションと店舗実展開の状況検証



支援のプロセス

01. 契約後はじめにやったこと

商品は自社で企画するが、店頭販売員の声が強い体制だったため、まず主要店舗の店頭をリサーチ。
店頭に並ぶ商品に統一感がないという課題を前提に、導線や棚レイアウトを確認。
各ディスプレーのマンスリースタイリングとそれにそったVMDプランを策定した。



02. 次に取り組んだこと

シーズンディレクションを作成。
売り場がそのシーズンを通じて統一感のある商品で埋め尽くされる状態を作るために、シーズンの全体のデザイン要素を定義した。

シーズンディレクションをベースに、1ヶ月あたりメンズ・レディースそれぞれ4体から6体のスタイリングを提案。
MDと週1回のミーティングですり合わせを行い、展開アイテムイメージへ落とし込む作業を、毎月末に完成させた。
その内容を商社へディレクションを行い、サンプル作成へ。

製品アップした後、店頭を確認。
実際にディレクション通りに展開されているか、その結果の売り点はどうか、についての検証も行い、次の企画に反映させた。

この流れを毎月のルーティンとして、売り場に新しい商品が定期的に提案できるプロセスが完成。
このプロセスを経て、「我々のブランドデザインはこうあるべきだ」という、デザインのコア意識が、社内に確立し、浸透していった。



支援の効果

毎月、毎週、店頭でスタイルを換え、積極的な運用に切り替えると、すぐにユーザーが反応。
以前の体制では、OEM会社(商社など)主動で商品が企画・展開されていたため、ブランドの提案力が欠けていたが、ブランド主導でデザインコントロールを行うことで、ブランドの訴求力が高まった。
顧客のファン化がはじまり、店頭でプッシュするアイテムの売上が伸びていった。

目先のトレンド、目先の売上に軸足を置いていた業務から、ブランドの軸を決め、強い商品を作り、積極的に早いサイクルで店頭展開することに取り組んで以降、売上は向上。
特に徹底したのは、ブランドとしてブレのないマンスリースタイルの店頭提案。
当然、競合の同行やトレンドの変化は意識するも、軸を持った商品展開を推進したことにより、これまで獲得できなかった、ユーザーロイヤリティを獲得することができた。
「お店から仕掛けるモノが売れる」という、非常に良い経営状態を作ることに成功した。




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