概要

・クライアント 大手カタログ通販会社 従業員800名 東京都
・支援カテゴリ レディースアパレル
・支援内容   ブランディング・アパレルデザイン・カタログ誌面製作補佐・アパレル企画スキル指導
・担当者数   1名  ブランドディレクター兼アパレルデザイナー



支援前の課題

カタログ通販の商品のうち、自社開発による主婦向けスポーツラインを展開していた。
社内ではどのような素材で、どのような機能を持たせて、どのような工程で制作すればいいかのノウハウが全く無く、スポーツラインというよりは、スポーツラインに似てはいるものの実質はカジュアルな商品が販売されていた。
会社の体力と、チームスタッフの能力の高さは申し分なく、かつ通販カタログの顧客もしっかりついていた。
あとは商品開発と生産のノウハウさえあれば、一気に成長できる状態にあった。




契約までの経緯

知人からの紹介を受け、社内4ブランドある中の1つのブランドを担う、統括責任者の方と面談。
初年度は、そのブランドを1シーズン手がけ、次のシーズンからは3ブランドに業務が拡大した。




主な支援の内容

ブランディング・素材開発・デザイン(デザイン画作成・仕様書作成・工場への職出し・サンプルチェックなど)・カタログ誌面内容(文章・写真・ページ割など)へのアドバイス・アパレル企画スキルの担当者への指導 他



支援のプロセス

01. 契約後はじめにやったこと

素材選びでチームスタッフ4名を連れ上海へ。
販売するスポーツラインの特性としてマッチするサンプルをどんどんピックアップ。
当社がチョイスする様子を見て「どういう基準で選んでいるか教えて下さい」と積極的に質問が飛んだため、その場で細かく説明した。
その後、素材選定と理由の説明を繰り返し、短期間で集中的にノウハウの一部を伝えることができた。



02. 次に取り組んだこと

購入してきた素材は、「こういう機能があるから、こういうデザインにして」、
「この素材の機能を生かして、こういう商品ラインナップを作ろう」と、
スポーツラインならではの、素材からスタートする商品開発ノウハウも共有しながら、新アイテムの制作を進めた。



03. 方向性が定まってからは
それまでルーティーン化していたカタログ誌面の制作プロセスにも関わった。
タログ通販という特性にあった商品説明が必要であったため、構成からすべて見直し、
どうすれば、この商品の特性が伝わるか?
どうすれば、スポーツラインがより売れるのか?
という考えを軸に、商品写真の撮影の仕方や文章を校正まで関わることで、誌面も改革した。
クリエイティブディレクターの視点から、誌面で商品特性を端的に伝える方法をディレクションし、担当者と二人三脚でリニューアルを行った。



支援の効果

以前は通販カタログ内の1ページあたり、3,000万円〜4,000万円だった売上がスポーツラインが、7,000万円〜8,000万円に売上アップ。
マテリカが契約後、1回目の商品リニューアルで、この結果が出たことにより、社内では、「素材特性を活かし、いまのマーケットを捉えた商品を開発できれば、こんなにも売れるのか」という成功体験が共有された。
それ以降、目的を持った商品開発を行い「この傾向は売れて、この傾向は反応が薄い」と、仮説検証を繰り返した結果、ヒット商品が生まれる確度が向上した。
さらに、通販会社の強みである「会員アンケート」を使い、新しい商品へのフィードバックを新商品開発への情報として活用し、さらなる顧客ベネフィット向上が可能な体制作りができた。




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