概要

・クライアント 沖縄県衣類縫製品工業組合
・支援内容   セミナー
・ユニット   講師2名
・期間     2018〜2020年




支援前の課題と要望

県内縫製企業は各社アパレルブランドを展開し、主として卸販売を行なってきたが、ブランドの独自性を表現することに苦慮していた。
店頭での差別化や、新しい市場開拓を行うためにも、マーケティング・ブランドコンセプト・シーズン戦略の重要性を理解し、それらをデザインに落とし込む知識とスキルを得る必要があった。




契約までの経緯

マテリカウェブサイトからのお問い合わせ。
縫製組合事務局長との電話やメールのやりとりを経て、セミナーのコンテンツと見積もりを提出。
マテリカの実績と取り組む姿勢がクライアントの要望と合致し、契約へ。
当セミナー事業を通じて、縫製業だけでなく、県の伝統工芸に関わる人やデザイナーたちが「横のつながり」をつくり、沖縄県の繊維産業全体を力強く発展させる土台づくりを目指した。




主な支援の内容

セミナー(ワークショップ形式) 15回/年
参加者:10名(縫製業・伝統工芸作家・デザイナー)
1年目:アパレル企画メソッド基礎講座
2年目:アパレル企画メソッド実践講座
3年目:新商品開発講座



支援のプロセス
アパレル企画メソッド基礎講座(1年目)

01. マーケティング・ブランディング

基礎知識がゼロであることを前提に、「マーケティング」「ブランディング」といった難解な言葉の意味を、概念として捉えるよう解説することからスタートした。
ブランディングの基本は、自らの強みを磨き、ターゲットのシーンを絞ること。
そしてターゲットニーズに刺さる商品・サービスを生み出すことにつなげること。
これらが自分ごととして捉えられるような身近なアイディアを個々にピックアップした上で、様々なワークを行い、そのアウトプットを全員で共有をした。
自分が導き出した考えだけでなく、他の受講生がどのように考え、どのように結論づけたかを聞くことが、受講生にとって大きな気づきをもたらすことにつながった。




02. シーズンディレクション

「シーズンディレクション」「トレンド」の意味を正確に理解するところからスタートした。
そして、シーズンディレクションはトレンド情報のピックアップではなく、「シーズン戦略」として捉えるべきであることを説明した。
「シーズン戦略」とはまさに、ブランドコンセプトを今の時代の価値観にフィットした表現に落とし込むこと。
それがお客様に刺さる商品・サービスにつながることを理解するためのワークショップを行った。




03. デザイン

デザインだけでは他と差別化できない時代に、如何にお客様に刺さるデザインを作り上げるか?にフォーカスした内容に終始した。
何よりも自らの強みとターゲットニーズを絞ること。
そしてそこにもたらされるベネフィットは何か?を導き出すプロセスを、ワークショップを通じて体験した。
お客様の数が減るのでは?と不安を感じる受講生もいたが、過去の成功事例や方程式が通用しない時代に向けて、新しい概念を理解することができた。




04. コミュニケーション

コミュニケーションが1番の課題であることを事前ヒアリングで把握していた。
コミュニケーションとは、業務上のコミュニケーションだけでなく、ユーザーコミュニケーションや商談におけるプレゼンテーションも含まれる。
そのために、どんな準備が必要で、どんな順番で話せば伝わりやすいか?など、個々のアイディアをベースにワークショップを行い、習得した。
最終日には、出来上がったコンセプトを、受講者一人一人がプレゼンテーションし、お互いの成長ぶりや改善点などを指摘し合い、成果を実感することができた。





支援の効果

この後、2年目”実践講座”と3年目”新商品開発講座”を経て、当初の目的でもあった繊維産業を盛り上げるための「横のつながり」が徐々に広がっていった。
受講生内でユニットを組み、伝統工芸と新しいデザインをキーにしたプロジェクトやイベントを立ち上げるなど、積極的な新しい活動がスタートしている。
SNSの活用など告知にも力を入れ、イベントは回を重ねるごとに進化が見て取れるようになった。
今後も活動を外から観察しながら、必要な情報やアドバイスを送っていきたいと思っている。



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