概要

・契約先企業  トミーヒルフィガージャパン  東京都(本国オランダ)
・カテゴリ   ゴルフウエア (メンズ・レディース)
・依頼内容   デザイン業務・ MD支援 (新カテゴリ立ち上げ)
・担当者数   1名
・期間     2010~2012



支援前の課題

ファッションアパレルが新カテゴリーとしてゴルフラインの展開を決定。
本国で展開していたグローバルラインは日本市場では受け入れらるデザインではなかったため、オリジナルアイテムの開発が不可欠だった。
当時社内にスポーツアパレルのスキルがなく、スポーツカテゴリとしてのものづくりのノウハウが必要だった。




契約までの経緯

人材紹介会社からのオファーで、ブランド日本法人のヴァイスプレジデントと面談。
ブランドが抱えている課題と、マテリカが持つスキルと実績がマッチし、契約へ。




主な支援の内容

◇取扱アイテム : 
・布帛(ブルゾン・ボトムなど)
・カットソー(ボロシャツ・ブルゾンなど)
・ニット・アクセサリ 他

◇業務内容 :   
・デザイン画・グラフィックデータ作成
・素材開発 ・ビーカー管理・付属選定
・仕様書作成・パターン指示・商社との商談・サンプルチェック
・展示会ディスプレイ補助
・アプルーバル資料作成 他




支援のプロセス

01. 契約後はじめにやったこと

著名なファッションブランドだったため、このブランドが持つポジションと特色は把握していたものの、外から見ている情報では網羅できない内部情報を整理し、ロゴレギュレーションやハウスルールを確認した。

このカテゴリの専任スタッフはMDと生産管理の2名のみだったため、専任デザイナーとしてデザインに関わる全ての業務を担当した。

この時期、ブランド全体のターゲット顧客層の年齢が上がっており、ブランドイメージと購買層のギャップが出始めていた。
その状況を踏まえ、ターゲット年齢を大幅に下げるという大胆なデザインの方向転換を行い、市場の中で独自性のあるテイストを展開することを提案した。

社内での整合が取れた後、すぐに具体的なデザイン製作へと業務を進めた。




02. 次に取り組んだこと

毎年本国のディレクションとグローバルラインの商品を買い付ける業務があった。
MDに同行し、連携してセレクトを行った。
その後すぐさま本国のディレクションの流れを汲み取り、日本のマーケットにフィットしたデザイン出しに着手した。

ブランドイメージを崩さないことを重視しながら、機能素材とゴルフに必要なディテールを落とし込むことで、鮮度ある"プレップゴルフ"の構築を目指した。




03. 方向が定まってからは

サンプル作成に向けては、内部にパタンナーが不在だったため、サンプル職出しは商社に依頼。
デザイン説明と素材選定・パターン指示を行った。

上がってきたサンプルを採寸し、企画の意図に沿っているか、品質は問題ないかなど1点ずつチェックし、各色サンプルに向けて修正指示を行った。

展示会向け各色サンプルをチェックの後、カタログ撮影へ。
モデル選定や撮影にも立ち合い、現場でディレクションも行った。
新店オープンのVMDサポートも行った。デザインスタンスとのバランスを見て、トータルの方向性を合わせるために細部までチェックした。





支援の効果

ゴルフウエアは、スポーツウエアの中でもカジュアルに近いデザイン性が求められるが、同じゴルフウエアでもブランドによってキャラクターは異なる。
ブランドらしさを表現するためには、機能性とデザイン性のバランスが重要であり、このブランドの場合は、ゴルフに必要な機能性を備えながらも、ブランドが持つキャラクターを最大限に表現するファッション性をデザインに組み込むことが、重要なファクターだった。
カジュアルブランドの定番である、原色をストレートに使ったカノコ素材のポロシャツを、ゴルフ向けに吸汗速乾機能をプラスした素材を開発し、ブランドらしく機能的であることが評判を呼び、ヒット商品となった。

「今の旬」を重視するMDの感性と、機能性の表現を得意とするマテリカの感性が合わさることで、旬でありながらブランドコアと繋がったスポーティなアイテム群が完成し、お客様に好評を得た。

自主運営ショップの店頭前売りデータを共有し、次シーズンのアイテム提案にもつなげていった。

関わった期間は毎シーズン予算を達成。
ゴルフ専門ECサイトでもプライオリティ高く扱われるなど、確実にマーケットポジションを確立していった。






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